【led ビジョンについて】仕組みや設置事例について
ledビジョンを設置すれば、高精細な映像でビジュアルから視覚に訴えかけて様々な情報を伝えることが可能です。今回は、そんなledビジョンの仕組みや導入事例についてご紹介します。
ledビジョンは高画質かつ省電力など優れた機能を持ち、導入事例が増えています。デジタルサイネージとして使用する場合には新規に導入する場合はもちろんのこと、従来型のパネルからledビジョンへの置き変わりが進んでおり普及率が増加し続けています。そんなledビジョンの機能や仕組みを詳しく知り、導入事例を参考にしながらその有用性について考えます。
LEDビジョンとは?
デジタルサイネージは主に屋外の商業施設での宣伝広告、イベントなどで公開されるアート作品などで利用され、大型のディスプレイをはじめとする電気を使用して表示するモニターの中でもそれらの目的で導入したものを指します。古くは電球を使用した電光掲示板、色の付いた電球を使用したオーロラビジョン、液晶ディスプレイなどがありましたが、現在ではledを使用して省電力と豊かな表現力を両立したledビジョンが主流となっています。高画質であることから実写の映像を表示するのも得意としており、道路を挟んだ向こう側や、スタジアムの反対側の席など比較的距離がある場所からでもしっかりと視認でき、広告やメッセージを的確に伝えることが可能です。鮮やかなビジュアルは道行く人々の関心を引き、大きな訴求力を持ちます。広告を出したい側からすると低コストかつ費用対効果が非常に高く、出稿する事例が増えているほか、ledビジョンを設置した側もイニシャルコストを抑えつつ、省電力でランニングコストも抑えられることから導入事例が急増しています。運用面でも広告効果の面でも、従来型のデジタルサイネージの機能を大きく凌駕する効果を、ledビジョンならば実現でき ます。そこで展開されたローンチは商品やサービスを売り込みたい側の業績を向上させ、閲覧する人々には暮らしを豊かにする情報を得ることができます。
LEDビジョンはどんな仕組みで動くの?
白の三原色と言われている赤、緑、青はその頭文字を取ってRGBと呼ばれ、この3色を均等に混合すれば白を作り出せるほか、様々な色を表現することが可能です。ledビジョンの場合はこの3色のledを組み合わせた1つのユニットが無数に並べられており、ディスプレイを構成しています。電気信号により3色のledの点灯のオンオフを制御し、様々な色を作り出して高精細かつ豊かな色表現を実現するという仕組みです。それらのユニットは1組がパソコンのディスプレイのようなドットを表現し、例えば横に1980個、縦に1080個を並べればフルハイビジョン、横に3840個、縦に2160個を並べれば4Kのledビジョンが完成します。それ以外にも設置場所の寸法に合わせて、変則的な解像度にカスタマイズされたledビジョンが制作するなどフレキシブルな対応が可能なのもユニット方式を採用してるからこそ成せる業です。かつては初期のledビジョンで完全なフルカラーを表現するのは不可能でしたが、後に青色発光ダイオードが開発され現在ではフルカラーが実現し、実写の映像もそのままの色で表示することが可能となりました。ここでledビジョンの世界でも技術革新が起こり、映像の表現力が飛躍的に向上し、 従来型のディスプレイと取って変わる流れが一気に進みました。
LEDビジョンと液晶モニターの違いについて
最も大きな違いは表示方式にledのユニットを使用しているのか、液晶を使用しているのかという点です。色の表現力は甲乙つけがたいものがありますが、液晶の致命的な弱点として視野角の問題があります。液晶を構成している素子には指向性があり、正面から見れば正しい色で表示されますが、角度を変えてしまうと色が薄く見えてしまうことがあります。そのため、特に道行く人々が様々な角度から閲覧する可能性が高い屋外での広告ではネックとなります。これを解決するためにはそれらの角度に対応した素子を増やすことですが、コストと手間がかかる上に限られた個所に内包できる素子の数には限界があり視野角の問題の完全なる解決は技術的に事実不可能です。この要因となっているのが表示方式で、液晶では色を表現する素子の背後から光を照射して画面が表示される仕組みだからです。一方のledビジョンでは、3色の発光ダイオードのユニットが無数に構成されており、自らが発光して色を表現します。そのため、どの角度から閲覧しても均等に色が見えるので屋外広告などの目的に適しています。もうひとつの違いは、メンテナンスや故障時の対応です。液晶の場合はパネルの1箇所でも破損 すれば画面全体が映らなくなる可能性があり、丸ごと交換する必要がありますが、ledビジョンの場合は万が一破損した箇所があればそのユニットを交換するだけで済みます。
LEDビジョンを設置して期待できる効果とは?
ledビジョンは豊かな色表現と広い視野角を持っているのが特徴で、どの角度でも多少の距離があっても映像を届けることが可能です。そのため、より多くの人々の視覚に訴えかけて商品やサービス、メッセージなどを的確に伝える効果が期待できます。映像による動きに加えて音楽、サウンドエフェクトなどと共に表現すればより関心を引きながらインパクトを与えて、伝えたい内容を強く印象付けることが可能です。高精細であるからこそ登場する人物やメッセージのロゴなどがより引き立ち、立体感のある映像で心を掴みます。一方、運用の面では省電力なledを使用していることからランニングコストの低減が図られるほか、電球などと比較しても遥かに長寿命であることから経年劣化による交換時期も先延ばしでき、トータルコストを抑えられるのもメリットです。屋外に設置する場合には天変地異の影響を受けて破損するリスクも伴いますが万が一故障が発生した際も、該当するユニットを交換するだけで修理が完了するので、作業の間に停止させざるを得ないダウンタイムを最小限にでき宣伝活動が止まってしまうなどの影響を抑止できます。このようにledビジョンを導入すれば、運営の容易さから メンテナンスの手間の低減のほか、何より豊かな表現力で高い訴求力を持つなど数えきれないほどの効果を得ることが可能なのも導入事例が急速に増加している要因と言えます。
実際にLEDビジョンを設置した例
商業施設では屋外に向けてledビジョンが設置され、お得なセールの情報などが告知されており、他の予定があった方でも思わず足を運びたくなるなど絶大な効果を発揮しています。電車や地下鉄などの公共交通機関に設置されている例では運行時間の表示に加えて、万が一の運休や遅延などにも対応し通勤客や通学客へ大切な情報を公表するのに役立ちました。サッカーや野球、バスケットボールなどスポーツスタジアムに設置された例では大型のledビジョンに選手の紹介やスターティングメンバーの発表が行われるほか、重要なプレーが発生した際にはスローの映像が表示されることもあり、場内を大いに盛り上げています。試合の合間にスポンサーの広告を表示すれば絶好の宣伝のチャンスです。アパレルブランドやコスメブランドの店内に設置された例では、通常は新商品やセールの告知が行われていますが、店内ジャックなどのイベントでは大迫力の音と映像でインパクトを与えて店内を盛り上げ、新ブランドのプロモーションが行われた事例がありました。また、ledビジョンはデジタルアートの世界でも採用事例が多く、これまで色表現や視野角など技術的な問題から諦めていたケースでもledビジ ョンなら実現可能となり、映像作品の掲示に使用する例も増えています。
ledビジョンの登場によりこれまでの概念が大きく変化し、屋外や店内、スタジアムなど様々な場所で導入されるようになりました。元々は情報を表示させるためのものでしたが、テキストメッセージや映像、アート作品など多岐にわたり利用シーンが広がっています。今後もledビジョンの普及は進み、思わぬアイデアも登場する可能性を秘めています。そんなledビジョンを設置するなら、技術とノウハウを持った専門業者に依頼するのがおすすめです。